• 化学、材料、食品系特許の実務

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2019-03-06  トルコでは(表向きは)特許発明を実施しなければならない。

イスタンブール

トルコで特許を取った案件について、

現地代理人から

1.実施しているか、

2.未実施か、

3.ライセンスの許諾の申請をするか、

のどれであるかを示す

「特許実施状況申告書類」をトルコ特許庁へ提出しましょう、

と言う連絡が来ました。

  

何のことやら、

と思い、調べてみたところ、

どうやらトルコでは、特許発明について

特許権者は実施する義務があり、

未実施の場合は、

実施したい人(競合会社も含む)がいた場合、

未実施に正当な理由がない限り、

発明の実施を許諾しなければならないようです。

詳しくは、特許庁 振興国等知財情報データバンクのこちらのページ等を読むと良いと思いますが、

未実施の場合の対応方法を考える上での要点を

以下にまとめてみます。

  

(1)実施していなくても、正当な理由等があれば
強制実施許諾の義務を負わない。

(2) 特許実施状況申告書類を提出しなくても、特許権が消滅することは無い。
第三者より強制ライセンスを申請された際に拒否できないだけ。

(3)ただし、トルコで過去に強制実施許諾がなされた例は1件しかない。

(4)ライセンスの許諾の申し出は、行わない方が良い。

  

上記(1)~(4)より、未実施の正当な理由等を申告してもよいが、
実際には強制実施許諾がなされる可能性は極めて低いことから、
特許実施状況申告書は提出しなくて良いのではないか、
と思います。

ということで、冒頭の現地代理人からの

「1~3のどれかを示す 特許実施状況申告書類をトルコ特許庁へ提出しましょう」

という連絡に対しては、

「1~3のいずれも選択しません。特許実施状況申告書類は提出しません。」で良いのではないかと思います。

ちなみに3つの写真のうち、1番上はイスタンブールの港、2番目はイスタンブールのモスク、3番目はトルコランプの写真です。


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