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2017年10月18日
【進歩性】副引用発明が2つある場合、『「容易の容易」は容易ではないから進歩性がある』と言えるのか?

主引用発明に2以上の副引用発明を組み合わせると本発明に想到することを理由として、本発明の進歩性を否定する拒絶理由が通知されることがあります。

これに対して、副引用発明が2つ以上あることだけに着目し、『主引用発明に2つも副引用発明を適用すること自体が難しい、すなわち「容易の容易」は容易ではないから進歩性があるはずだ』と平気で言っている専門家(弁理士を含む)がいますが、これは間違っています。

以下に「容易の容易」について説明します。

いわゆる「容易の容易」とは、主引用発明に、2つの副引用発明を直列的に適用することをいいます。副引用発明は周知技術等であっても構いません。

例えば、構成要件Aからなる主引用発明に、構成要件Bからなる副引用発明1と、構成要件Cからなる副引用発明2を適用して、構成要件A+B+Cからなる本発明に想到することが容易か否かを検討するケースです。主引用発明から出発して本発明へ至る創作過程が2段階になっています。… 全文を読む

2017年10月12日
第6回弁理士自主研修会を開催しました。

10/6(金)に弁理士会の自主研修会を開催しました。

この研修会は2か月に1回程度開催しており、今回が6回目でした。

今回の発表者は元審査官の松本公一先生(特許業務法人むつきパートナーズ)にお願いしました。

以下は研修所NEWSに掲載した研修会の告知文です。

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2017年10月3日
発明発掘について~ 発明は提案されなくて当然と考えるべきだ ~

こちらのページで「発明発掘会議を始めよう」と題する動画(セミナー)を視聴できます。無料です。

発明者から発明提案がほとんどなされないため発明が顕在化せず、発明者の頭の中に埋没したままとなっている企業はかなり多いです。

ノウハウ秘匿に関する相談をしばしば受けますが、いろいろと実情を聞いていると、発明の顕在化がなされずに困っており、ノウハウ秘匿よりもそちらの方が重要であるため、ノウハウ秘匿はひとまず置いておいて、発明の顕在化の方に取り組むことが、頻繁にあります。… 全文を読む

2017年8月18日
弁理士会自主研修(第5回)の開催

「より良い明細書・意見書を目指して」と題する自主研修会(弁理士のみ参加できる研修会)を主宰しています。以下は日本弁理士会の研修所NEWSに掲載された告知文です。

今回の発表者①:高橋 政治 氏(ソナーレ特許事務所)
■題名:「分割要件違反として親出願の公開公報により新規性が否定されたものの、それを覆した意見書の紹介」 … 全文を読む

2017年6月2日
弁理士会自主研修(第4回)の開催

「より良い明細書・意見書を目指して」と題する自主研修会(弁理士のみ参加できる研修会)を主宰しています。以下は日本弁理士会の研修所NEWSに掲載された告知文です。

■題名:「化学・バイオ分野の特許出願書面、中間処理書面について」

■内容:今回は、化学・バイオ分野(食品や飼料等を含む)の実務を行っている講演者より同分野の特許出願書面作成、中間処理書面作成で意識・注意している点、工夫している点等について概略的に説明しながら、それらについてディスカッションを行います。特に、化学・バイオ分野特有の課題やその対応策なども抽出しつつ、異なる技術分野間で参考となる手法や書き方はあるのか、等について皆さんと意見交換を行います。

■開催日時:H29年6月2日(金) 18:30~20:30… 全文を読む

2017年4月7日
弁理士会自主研修(第3回)の開催

「より良い明細書・意見書を目指して」と題する自主研修会(弁理士のみ参加できる研修会)を主宰しています。以下は日本弁理士会の研修所NEWSに掲載された告知文です。

今回の講演者:南 俊宏 氏(第一東京国際特許事務所、弁理士登録11年目、59才)

■題名:「講演者の特許請求の範囲、明細書および意見書の書き方」… 全文を読む

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